近年、地震や水害など自然災害によって大きな被害がでていることから、避難グッズを揃えたり食料や水を備蓄するなど、災害に対する備えをしているという人は多いでしょう。大きな災害となると救助の手が届くまで時間がかかりますし、ライフラインにも大きな支障が出るため、ライフラインをどう確保するかが問われています。そんなライフラインの確保の一環として、注目されているのが太陽光発電システムと蓄電池の組み合わせです。太陽光発電システムには電力を貯める機能はありませんが蓄電池と組み合わせて利用することによって、電力を確保することができます。そのため、国や地方自治体などでも、災害時にも再生可能エネルギーを供給力として稼働可能にするための蓄電池の導入に対して補助金や助成金の制度を実施しています。
そんな蓄電池の導入を考えるとき、災害時の備えのため大きな電力を貯めることができる蓄電池の導入を検討する人は多いのではないでしょうか。しかし蓄電池は貯めることができる電力が大きくなるほどサイズが大きくなりますし、価格も高くなります。また一言に蓄電池といっても蓄電池の機能はメーカーによって異なりますし、複数のタイプもあります。そのため、蓄電池選びはライフスタイルにあったものを選ぶことがポイントです。
停電時の蓄電池の利用方法も蓄電池の機能によって異なります。特定負荷タイプはあらかじめ利用したい回路を分電盤の中で指定するタイプの蓄電池です。そのためキッチンの回路をあらかじめ選んでおけば、停電時にキッチンの照明や冷蔵庫といった電化製品などを利用することができます。特定負荷タイプの蓄電池は選んでいない回路は電力を利用することができないため、停電時に利用したい電化製品を確認した上で設定する必要があります。蓄また電池の設置場所についても、停電時に電力を使用する場所に設置する必要があります。
一方、全負荷タイプと呼ばれる蓄電池は、住宅内の電力をすべて利用することができるタイプの蓄電池です。そのため設置に住宅内、どこでも設置することができます。エコキュートやIHクッキングヒーターを導入したオール電化の住宅では停電になるとすべての電化製品が利用できなくなってしまうため、生活に支障がでます。しかし、全負荷タイプの蓄電池を導入していれば、エコキュートやIHクッキングヒーターなども利用することができます。ただし、全負荷タイプの蓄電池は特定負荷タイプの蓄電池より高額な上、大きなものが多いのが特徴です。
コメント