停電時であっても最低限の電力を確保する方法

最近は災害というと地震だけでなく、風水害の災害でも大きな被害が発生している状態です。そんな地震や風水害の災害が原因で電力の供給が止まってしまったとき、災害の規模によっては数日間、電気が使えないといった事態になることがあります。実際、最近の災害でも長時間にわたる停電が発生しており、一般家庭でも災害時の停電への備えが求められるようになっています。そんな停電への備えとして注目されているのが家庭用の蓄電池です。

災害となると、スマホで家族や親しい人の安否を確認したり、救援を求めたり、またパソコン、ラジオ、テレビなどで情報収集をしたいものですが、それには電力が必要になります。蓄電池があれば、停電で電力の強襲がストップしても蓄電池に貯めていた電力で、スマホを充電したり、電化製品を利用することができます。

停電になると夜間は暗闇となりますが、暗闇は恐怖心を呼ぶだけでなく、空き巣といった犯罪の発生も多くなります。そのため防犯という意味で夜間の灯りは重要なのです。蓄電池の電力があれば夜間に照明を使うことができますし、照明には犯罪抑止効果もあります。

しかし、蓄電池の電力があるからといって普段の生活通りに電化製品を使っていると、短時間で蓄電池の電力を使い切ってしまいますし、電力の供給が復旧するまで不便な生活を送ることになってしまいます。そのため、蓄電池を停電時の備えとして利用するのであれば、蓄電池がどのくらいの電力を貯めることができるのか、電化製品の消費電力がどのくらいで、蓄電池の電力量内でどの電化製品を利用できるのかをあらかじめ知っておくことが大事です。

例えば、現在主流となっている家庭用蓄電池の容量は5kWh、定格出力2kVAです。そのため消費電力が500W以内であれば、蓄電池の電力は10時間持つことになりますし、消費電力が400W以内であれば12時間持つことになります。消費電力量から使用することができる電化製品を選んでいくと、停電時に使用する電化製品を絞ることができます。

なお、蓄電池の中には停電時に使用することができる電化製品を設定することができるものもあるため、冷蔵庫のような電力の供給がストップしてしまうと困る電化製品についてはあらかじめ設定しておくとよいでしょう。 電化製品の消費電力は製品に貼られているラベル等で確認することができますが、実際の電力の使用状況は、使用の仕方によって異なります。例えばお湯を沸かす電気ポットはお湯が湧く瞬間に電力を最も消費します。そのため、消費電力の計算を行う時、電化製品の消費電力が定格出力の80%になるようにするといった余裕を持った計算をすると過不足を回避することができます。

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