光熱費の削減にもなる蓄電池

日本は地震国ですから、自然災害による停電というと原因として地震が思い浮かべられますが、近年は日本で豪雨や竜巻によって大きな被害でて、停電も発生しています。内閣府の発表によると2018年だけでも約855万戸の停電が発生しており、これは全住宅の約1/6にもなるといいます。つまり停電は、いつどこで起こるかわからないものなのです。そこで注目されているのが住宅用蓄電池です。

災害による被害が大きかった地域において、水や食料といったものが必要とされる中、家族や知人などの安否確認をするためにスマートフォンを充電する電力が必要と考える人も多かったといいます。また水や食料の保存という点でも冷蔵庫が使用することができるというのは大きな強みです。また災害時は誰もが不安でいますから、夜間に照明を使うことができるといのも不安な心に安心感を与えるものです。

そんな災害に強い蓄電池ですが、蓄電池の価格は、貯めることのできる電力量が大きければ大きいほど価格が高額となり、数十万円から数百万円になります。また蓄電池は電力量によってサイズも大きくなるため、設置場所を考える必要があります。

蓄電池の導入には地方によっては自治体が補助金を出しているところもあり、うまく利用すれば蓄電池の価格を軽減することができますが、蓄電池は大きな買い物なのです。それゆえに蓄電池の導入に二の足を踏んでしまう人も多いといいます。

蓄電池のメリットというと災害時の電力確保が注目されがちですが、蓄電池を使って普段の光熱費の節約を行うこともできます。電力会社の中には深夜の電気料金が安いところがあります。そのような電力会社を利用して、電気料金の安い深夜に蓄電池を充電し、昼間は蓄電池の電力を利用すれば、光熱費を軽減することが可能となります。昼間は仕事などでほとんど電気を使用することがないといったライフスタイルの家庭ではより光熱費を節約することが可能となります。蓄電池は災害に強いだけでなく、光熱費を軽減できるといったメリットがあるのです。 なお、最近は太陽光発電システムとダブル発電にならずに併用することができる蓄電池や、太陽光発電システムのパワーコンディショナと一体化したハイブリッド蓄電池などが登場し、太陽光発電システムと蓄電池を組み合わせて使うことも多くなっています。太陽光発電システムで発電し、余剰電力を蓄電池に貯めて、それを発電量が見込めない夜間に使用することにより電力の自給自足も考えることができる自家消費型が増えてきています。

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