大きな自然災害の場合、救助の手が間に合わない場合があります。そのため救助の手が届くまで自分自身で対応ができるようにする、災害にあったときの備えが注目されています。救助の手が届くまで、ライフラインをいかに確保するかということで注目を集めているのが太陽光発電と蓄電池の組み合わせです。小さな子供がいる家庭や高齢者のいる家庭、自宅で医療機器を使っている家庭などの場合、電力を使えないということは深刻な事態であり、電力は重要なライフラインのひとつです。太陽光発電と蓄電池の組み合わせは、停電時の電力確保を可能とします。
太陽光発電システムを導入していれば太陽の光によって電力を作り出すことができ、その電力で電化製品を使うことができます。しかし太陽光発電システムだけでは、曇りや雨といった天候によって発電ができない場合がありますし、太陽の光のない夜間には発電できませんから、夜間は電化製品が使えなくなります。夜間に照明が使えないというのは不便なことです。しかし、蓄電池があれば、太陽光発電システムで作り出した電力を貯めておき、その貯めた電力を雨の日に使用したり、夜間に利用することができます。太陽光発電と蓄電池の両方を備えることによって、電力を自給自足することになり、長時間の停電でも電力を確保することが可能となるのです。
そんな蓄電池選びでは、自分のライフスタイルにあったものを選ぶことがポイントです。というのも、蓄電池の性能はメーカーや機種によって大きく異なりますし、停電時の電力の供給の仕方も異なるためです。例えば蓄電池には、停電時に電力を供給するとき、住宅の中のすべての回路で電力を供給する全負荷タイプと、あらかじめ利用する回路を設定しておく特定負荷タイプがあります。そして特定負荷タイプは利用する回路が限られることから、停電時には利用できない電化製品もあるため、停電時にはどの電化製品の利用できるのかあらかじめ把握している必要があります。一方、全負荷タイプはすべての回路で電力を供給されるため停電のときにも便利です。しかし全負荷タイプの蓄電池は特定負荷タイプに比べて高額になるのがネックといえるでしょう。
また長時間の停電にも対応することができるように大容量の蓄電池を考える人も多くいますが、蓄電池に貯めることができる電力の量が大きいほど、蓄電池のサイズは大きくなりますし、高額にもなります。 太陽光発電と蓄電池の組み合わせは停電には心強い設備ですが、導入には数百万円からの大きな費用がかかるため、目的やライフスタイルにあったものを選ぶようにしましょう。
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