災害時の重大リスク、長時間停電への備え

災害時には水や電気といったライフラインが被害を受けて、長時間にわたって使用できなくなってしまう場合があります。そんな災害による停電対策として有効なのが電気を貯めることができる蓄電池です。

蓄電池の中には停電時に利用する電気製品を設定することで不要な電気製品への電力供給を防ぎ、長時間電力を利用することができるものなどもあるため、小さな子供や病人がいて医療器具などを使っている家庭では、蓄電池は心強い味方になるといえるでしょう。

電力確保に有効な蓄電池ですが、蓄電池の連続使用時間は12~24時間くらいです。最近の災害の被害を見てもわかるように、大規模災害になると数日間にわたって停電になってしまう場合があります。長時間電力を確保するには、蓄電池だけでは難しいといえます。

太陽光発電システムを設置している場合、太陽光発電システムと併用可能な蓄電池を利用すると、長時間の停電に対応することができます。
蓄電池の中には太陽光発電システムで作り出した電力を貯めることができる蓄電池があり、そのような蓄電池と太陽光発電システムであれば、日中、太陽光発電システムで電力を作り出し、余裕があった分を蓄電池に貯めて夜間や天候によって発電ができない場合などに利用するといったことができ、停電時にも長時間にわたって電気製品を利用できるようになります。

太陽光発電システムと蓄電池の両方を備えるとなると、太陽光発電パネルにパワーコンディショナ、そして蓄電池といった機器の設置スペース大きくなってしまいます。
しかし最近は太陽光発電システムのパワーコンディショナと蓄電池が一体化したハイブリッド蓄電池が販売されています。ハイブリッド蓄電システムが省スペースを実現しているだけでなく、パワーコンディショナよりも変換効率の高く、電力の変換ロスがない分、より電力を利用できることから人気になっています。

太陽光発電システムで作り出した電気は、直流電気のため住宅内で使用するには交流電気に変換しなければならず、そこに変換ロスがあったのですが、ハイブリッド蓄電システムでは太陽光発電システムで作り出した直流電気をそのまま蓄電池に貯めることができることから、直流電気を交流電気に変換するための電力ロスがない分、パワーコンディショナよりも変換効率がよくなっているのです。 なお、太陽光発電システムと蓄電池の併用により長期間の電力確保を期待できますが、太陽光発電システムは天候により発電がない場合があります。
そのため災害時は、より電力を効率よく作り、使う電気の管理が必要になってきます。HEMSのような電力の利用を管理するシステムを利用すると、より省電、効率のよい電力使用が望めます。

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